金価格が上がっている理由-パート2は、ドル資産からの逃避と有事の金について説明します。
3.ドル資産からの逃避(ドルからユーロ、そして金へのマネーの流れ)
米経済は一見羽振りが良いのですが、実は台所は赤字で火の車です。政府、個人の抱える借金、そして外国からの借金が双子の赤字と呼ばれ、その返済をどうするのか心配されています。そこで、ドルの将来に不安を感じたマネーはユーロへシフトして、ユーロは対円で最高値をつけています。
世界の投資家は資産の多くを米ドルで保有してきたのですが、いまや”ドル離れ“現象が顕著となり、その受け皿としてユーロそして金が浮上しているのです。金はドルの代替通貨として特に無国籍ゆえに、欧米の経済圏の傘下に入ることに抵抗を感じる中東、ロシア、中国などで選好される傾向があります。
4.有事の金
ブッシュ政権がイラン空爆検討中などと報じられ、イラン大統領はイスラエルを地図から抹消するなどと挑発的言動を繰り返し、イラン情勢は一触即発の状況です。それにイラクやアルカイダのテロなどが懸念されるような事態になると、最後に頼りになるのは金だという考えが強まります。
1980年の史上最高値850ドルも、イラン革命、テヘランの米大使館人質占拠事件などイラン情勢緊迫化のなかでオイルショックによるインフレが進行した結果、起こりました。
中東の火薬庫と言われる地域での政情不安は、トルコのクルド人問題からパキスタンにまで拡がり、地政学的リスクが高まると、そのヘッジとして金が買われます。
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