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金の値段は30年周期で上昇する

 私のへたくそな文章で説明するよりも、私が尊敬する本間 裕氏が、このあたりの状況をうまく説明しているで紹介します。本間氏は投資顧問会社を経営している投資のプロで、国際的な見識と科学的・東洋学的な分析に基づく時代の観察・投資眼に定評がある方です。

本間 裕氏の著書「マネーの原点」(マルジュ社 2003年刊)から引用します。


ここから引用*****

 インフレの30年サイクルは有名だが、コインの歴史からもこのことは実証できる。過去2000年間のコインの歴史を尋ねると、ほぼ30年ごとに発行枚数が少なくなっている。つまり、金や銀価格の高騰により、金貨や銀貨を発行することが難しくなり、発行枚数の減少が起きている。その年のコインには希少性が出るために、価格が高くなっているのである。そして、現在起きている出来事も30年前とそっくりな状況と言えよう。1971年の「ニクソンショック」以降の出来事と、2001年の「ワールド・トレードセンター事件」以降の出来事に、きわめて高い類似性が見て取れるのである。

 1971年の12月に「スミソニアン体制」が発足した。ところが、翌年の6月にはその体制が崩壊し、金融の混乱が加速した。そして、1973年の初頭から「インフレ懸念の台頭」が起きたのだが、十月にはオイルショックにより、あっという間に「狂乱物価」になってしまったのである。当時の「トイレットペーパー騒動」は、いまだに人びとの記憶に残っているが、現在では考えられないような騒ぎだった。国民の多くが「トイレット・ペーパー」がなくなってしまうと思い、慌てて買いに走ったのである。

 このときに起きたことは、典型的な「ボトルネック・インフレ」だったようだ。ボトルネックとは、「ビンの首」を意味している。ビンの中に入っている液体が一度にこぼれないようにわざと細くしてあるのだが、このことは、満員の劇場を想像していただければいいかと思う。その劇場に「突然の火事」が起きたとしよう。その場合には、全員がいっせいに出口に殺到するのだが、出口が狭すぎて出られないのである。そして、このような状態が、金融の世界に起きた時に「ボトルネック・インフレ」が起きるようだ。

 一方、2001年9月以降起きていることは、その年末に「エンロン事件」、2002年の6月には「会計疑惑」というように、ほぼ同じようなサイクルで大事件が起きている。また、一次産品価格もほぼ同じような動きをしていることから考えると、30年前同様のボトルネック・インフレが始まるのではないかと考えている。

 現在の世の中には、史上最大規模のお金が存在する。そして、ほとんどの人が「お金さえあれば安心だ」と思っている。しかし、オイルショックのような事件が起きると、お金を持っていても物が手に入らなければ、お金が役に立たないことに気づく。このような「意識の変化」が、前述の「劇場の火事」に相当するのである。そして、慌ててお金を物に換えようと殺到したのが、30年前の「トイレット・ペーパー事件」の真相だった。しかも、現在のお金の量は、30年前に比べると桁違いに多くなっている。ところが、一次産品価格は当時に比べてほとんど変化していない。このことから分かることは、今度ボトルネック・インフレが起きれば、30年前の数倍の規模になるということであろう。

 過去30年間の歴史を見ると、1970年代は「世界的なインフレ」だった。そして、金や原油の価格は約20倍になった。ところが、1980年代は一転して株式や土地の時代になった。特に、日本においては、「土地バブル」と「株式バブル」が起き、国民全員が「土地神話」や「株神話」を信じ込んでしまった。また、当時は、「銀行の不倒神話」や「企業の終身雇用神話」も存在し、誰も日本の将来を疑う人がいなかったのである。十数年経った現在から考えられないことだが、バブルという熱狂の中では、人々は、「疑う」ということを忘れてしまうのかもしれない。

 *****ここまで


 金(ゴールド)の値段が30年周期で上がっていること、そして、30年前と同じようなことが今起きていることが分かります。ということは、我々は今30年に一度しかない大きなチャンスに遭遇しているということです。もう少し分かりやすく説明します。
 
 今、原油価格や金や銀などの貴金属だけでなく穀物などの価格がとてつもなく上がっていることをご存知だと思います。商品の価格を新聞で探してみてください。すぐに分かると思います。新聞を見ない人でも、ガソリンや灯油の値段が上がっていることは、よく知っていると思います。原油や金の値段が史上最高値を更新したことぐらいは知っていると思います。

 日経マネーのHPに掲載されている金価格のヒストリカル・チャートを見れば、
 下記URLから見ることができます。 
  
  http://nikkeihome.co.jp/gold/chart/chart_his.html


 このヒストリカルチャートを見れば、前回金(ゴールド)の値段がピークをつけたのは、1980年だということが分かります。今から28年前のことです。このチャートを見ても、30年周期で上がっていることが、容易に想像できると思います。


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