トップ > 金価格が上がる理由 > 金価格が上昇している時代の背景

1つの口座でFX、先物、日経225などを自動で売買!オートマチックCFDファイヤー!

金価格が上昇している時代の背景

 金(ゴールド)の価格が上昇せざる得なくなった背景について説明します。我々が信じて疑うことのない資本主義の本質とお金の機能について知っておく必要があります。それを知らずに、いくら理由だけを知ったところで、将来の役に立つとは思えないからです。

 今現在が、どのような時代にあるのかを考えてみましょう!「投資」を前提に、時代の流れを考えると、キーワードは『金余り』の時代です。それでは、なぜ『金余り』の時代になったのかを考えてみましょう。お金には、交換、蓄積、増殖の3つの機能があります。ここで問題なのが増殖機能なのです。銀行にお金を預けておけば、利子がついて自然に増えるのですから、本来であれば、とても良い機能です。金本位制をとっていた時代には、金(ゴールド)という裏付けがなければ、お金の量を増やすことができませんでした。

 ところが、太平洋戦争後の1944年に、IMF体制を作った時に、金本位制を止めドルを基軸通貨とする制度にしました。この時には、ドルは金(ゴールド)と交換できる制度ですから、金(ゴールド)の裏付けがないと、やはりむやみやたらにお金の量を増やすことができませんでした。問題は、1971年にアメリカがベトナム戦争後の財政赤字のために、ドルと金(ゴールド)との交換を停止してしまったことです。ニクソンショックです。1971年を境に、ドルは何の根拠もない単なる紙切れになってしまいました。

 ドルというお金が成立する前提は、アメリカに対する信用だけなのです。今の国際通貨制度は、すべて各国家の信用の上に成り立っています。そのため、需要があれば、いくらでもお金の量を増やすことができるのです。紙幣を印刷すればいいだけですから。

 さらに、悪いことは重なります。資本主義真っ盛りの時代だったのです。資本家が労働者を使って「利潤」を追求するというのが、資本主義の目的です。つまり、「お金儲け」が正義なのですから、お金儲けのために誰もが頑張ることになります。その結果、お金がどんどん増えていくことになるのです。そして、ついには、お金の増殖機能がフルに働くことになっていきます。金本位制のように、お金の量を縛られることがないのですから、お金を増やすために、いろいろなしくみが考えられました。その代表が「デリバティブ」です。

 「デリバティブ」というのは、伝統的な金融取引から相場変動によるリスクを回避するために開発された金融商品です。先物取引もデリバティブです。商品や株の先物取引は、とても簡単ですし、鉱山や農場経営者にとって必要なデリバティブです。しかし、リスク分散が逆にリスクの拡散になってしまって大きな問題になったサブプライム・ローンなどのデリバティブ取引は、どう考えても異常です。
それでは、この「金余り」の時代に、どれほどお金の量が増えたのでしょうか?              我々は、生きていくために働き、その対価としてお金を手に入れ、生きていく上で必要な食べ物や衣類などを手に入れます。このような行為によって成り立っている経済を「実体経済」と言います。それに対して、預金、そして株、先物取引、FXなどの投資行為など、お金だけで市場が動き、利益や損失を生み出していく経済のことを「マネー経済」と言います。

 ニクソンショックの後、デリバティブ取引などによってお金が増殖した結果、「マネー経済」は、「実体経済」の100倍まで膨れ上がったと言われています。実際のところ、デリバティブ取引の実態を完全に把握することができないので、誰も確かな数字を言うことができないようです。金本位制の元では、「マネー経済」と「実体経済」の比率は、ほぼ1:1だったのですが、それが100:1にまで増殖してしまったという訳です。

 日本の国家予算の額は、一般会計と特別会計の総額は、重複している部分を差し引きすると約200兆円ぐらいです。この200兆円というのは、実体経済の金額として妥当な数字だと考えていいと思います。この金額を「マネー経済」のレベルで考えると、200兆円の100倍ならば2京円という天文学的な数字になってしまいます。日本経済は世界の10%を占めていると考えると、世界全体で20京円ぐらいのお金が、所有されていると考えられます。この数字は1年間の国家予算から想定してきた数字ですから、すでに蓄積されている部分もあると考えると、さらに大きな数字になると思います。それがどのくらいになるのか、まったく想像することができません。

 仮に20京円の10%のお金が動き回っているとすると2京円です。東京証券取引所の1日の売買代金は5兆円にも満たない額ですから、2京円の1%、200兆円が流れ込んできただけで、市場が一瞬でパニックを起こしてしまうことは、容易に想像できると思います。このように、もの凄い量のお金が、新たな利益を求めて世界中を動き回っています。お金がお金を生み出す時代なのですから、人類の有史以来これ以上「投資」に適した時代はないと言えるでしょう!

 我々一般庶民は、「実体経済」の中でノンビリと楽しく暮らすことができれば、これ以上幸せなことはありません。しかし、現実はサブプライム問題などによって、「マネー経済」が原因で原油や穀物などの商品の価格がじょぅしょうしたり為替が変動すれば、ガソリンや食物だけでなく生活必需品の価格が嫌でも影響を受けてしまいます。好むと好まざるにかかわらず我々庶民は、「マネー経済」の影響を受けて生活しなければならない環境におかれてしまいました。

この記事のカテゴリーは「金価格が上がる理由」です。
関連記事

金価格が挙がっている理由-パート3

 金価格が上がっている理由-パート3は、中国、インドの台頭、中央銀行の金購入、そ...

金価格が上がっている7つの理由-パート2

 金価格が上がっている理由-パート2は、ドル資産からの逃避と有事の金について説明...

金価格が上がっている7つの理由-パート1

 金価格が上がっている七つの理由のうちの2つについて説明します。 まず、原油高と...

金の値段が上がる7つの理由

 なぜ金(ゴールド)の値段が上がっているのでしょう?  金に関する専門家や評論家...

金価格が上昇している時代の背景

 金(ゴールド)の価格が上昇せざる得なくなった背景について説明します。我々が信じ...