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暴落にどう対応すればいいのか?

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 2009年の金相場の予想 アーカイブ

2009年02月11日

どうなる2009年の金相場

 2009年の金相場の予想をしてみようと思います。
その前に2008年がどのような年であったのかを簡単に振り返ってみます。昨年は、100年に一度あるかないかの経済危機だと言われたアメリカ発の金融不安が高まった年でした。この金融不安は2007年8月に起きたサブプライム・ショックが発端でした。低所得者向け住宅ローンを証券化したデリバティブ商品が原因の金融不安は、マネー経済から実体経済にまで影響を及ぼし、アメリカの自動車業界が壊滅状態になろうとしています。世界をリードしてきたアメリカの経済も今では世界に不況を撒き散らす存在になってしまいました。その影響は、ヨーロッパ、アジアなど全世界に及んでいます。日本でも、2007年度はⅠ兆円以上の利益を出していたトヨタ自動車でさえも、2008年度は1,500億円の赤字になると予想しています。そのせいで、年末には非正規社員が大量に解雇され、社会問題にまで発展しています。

 2009年の金相場の流れを予測するためには、昨年からの経済の流れと金価格が上昇してきた要因の変化を考えなければなりません。まず、経済状況ですが、2009年は2008年の流れを受けて間違いなく不況に入っていきます。リストラや企業の破綻などが相次ぐことになります。そうした状況下で個人が金を買う余力があるのか?と考えると、これからの経済状況を考えると金にとってはアゲンストの風になるようです。それでは、これまで金の価格が上昇してきた要因について考えてみます。金価格が上昇してきた大きな要因は、原油高とインフレ懸念、そして金融不安、地政学的リスクなどです。原油価格は一時135ドルを超えていましたが、今では50ドルを割って半値以下まで下落し3年半ぶりの安値になっています。原油価格だけでなく穀物などの価格も落ち着いています。当面、インフレの懸念はないようです。むしろ、景気悪化によって、物が売れない状況になりつつあります。これからデフレの可能性が強いようです。中東の政情不安、バキスタンを中心とするイスラム過激派のテロも、さらに深刻化しています。サブプライム問題をきっかけに世界中に拡大した金融不安は、まだこれからが本番です。こう見てくると、景気が悪化すること以外、これまで金価格が上昇してきた要因は何一つ変わっていないことになります。アメリカの景気減速によって、一時的に金が買われる流れが停滞することになるかもしれませんが、基本的な流れはまったく変わっていません。ですから、マネーの流れは経済の停滞期にジワジワと変わっていくと思っています。そして、ある臨界点に達した時に、爆発的に金が買われ始めるのではないかと考えています。

 それでは、2009年の金相場は、どのようになるのでしょうか?景気の悪化は10月頃まで続き、10月半ばくらいから回復に向かうと予想しています。長引くと年内いっぱいかかるかもしれません。金価格は、昨年末からの上昇の流れが3月半ばくらいまで続き、そこから10月まで下降していき、景気回復にあわせるかのように上昇モードに入っていくと予想しています。3月半ばか12月に今年の高値を記録し、10月に安値になると考えています。価格は、640ドル~1,000ドル、円建価格は2,000円~3,000円ぐらいだと思っています。円建価格は為替の影響で大きく変わることになりそうです。

2009年02月17日

2009年2月の金価格の予想

 (1月を振り返って)


 1月の金価格の流れをドル建価格で振り返ってみます。1月2日に883ドルで2009年のスタートを切り、1月半ばまで下げました。15日に801ドルの安値を記録した後、上昇に転じ26日に916.3ドルまで上昇し下降トレンドに変わったかと思ったのですが、下げたのは2日間だけで、30日には930.3ドルの高値をつけ、927.3ドルで1月を終えました。

 1月9日に発表されたアメリカの雇用統計では、予想よりも悪い結果となりドル安の流れになったこと、イスラエルのパレスチナ攻撃やロシアの天然ガス供給ストップなどの問題にも、金価格はあまり影響されることはありませんでした。本来ならば、これらのニュースによって金価格は上昇するのですが、実体経済の悪化の方が影響が大きかったようで、月の前半は下降トレンドに終始し800ドル近くまで下げてしまいました。

そして、1月後半になると金ETFの残高が増加し続け、記録の更新を繰り返しています。そして、23日にはユーロに対してドルが2%以上急落し、金価格も900ドルを超える急騰をしました。市場関係者は、金価格の急騰はNYの株安による安全への逃避買いだと言っています。ヨーロッパでも安全への逃避買いから、金ETFの残高が増加し続けています。一方、アジアでは現物の売りが続いています。ヨーロッパの金買いとアジアの現物売りが続いていますが、金ETFの増加が勝ったようで、金価格も異常な上昇になりました。

 (金相場の流れ)

 2月の金価格は、1月半ばから続いているヨーロッパの安全への逃避買いで金が買われ、金ETFの残高が増加し続けている状況が、どのように変わるのかということと、現在アメリカ上院議会で審議されている景気対策法案が可決された後、どのような評価になるのかが大きなポイントだと思っています。これによって、マネーの流れがどのように変わるかだと考えています。


4年サイクルからみると波Bの上昇は3月半ばまで続きます。プライマリーサイクルは、これから2波の下降トレンドが終り3波の上昇トレンドに入っていきます。2波の下降トレンドがどこまで続くのかによって、2月の流れが大きく変わると考えています。現時点では、2波は2月中旬には終わり下旬に入るまでに3波の上昇トレンドに変わると予想しています。そして、2月は上昇トレンドのまま終わることになると思います。

 (金価格の予想)

金の価格は、下げても850ドルぐらいまでだと思っています。その後、上昇に転じます。上昇に変わる時期にもよりますが、急ピッチで上昇するようであれば、1月の高値である930.3ドルを超えることになるかもしれません。ドル建価格の予想としては850ドル~980ドルです。円建価格の予想は2,500円~2,900円だと考えています。

2009年03月13日

2009年3月の金価格の予想(ついに暴落サイクルに突入!)


  【2月の金市場の流れ】
 
 2月の金価格の流れをドル建価格で振り返ってみます。2月2日に929ドルで始まり、1月下旬からの上昇トレンドを引継ぎ上昇していきました。そして、20日には2008年3月以来の1,000ドルの大台に乗せました。しかし、1,000ドルを超えたのは、この1日だけで、その後は下降トレンドになり、結局942.5ドルで2月を終えました。2月の高値は20日の1,004.9ドル、安値は9日の891.8ドルでした。

円建価格は、2,670円でスタートしNY市場の上昇と為替が円安に傾いたことが影響し大幅な上昇となりました。24日には昨年8月以来となる3,000円台を回復し、3,046円まで上昇しましたが、上昇はそこまでで3,000円台は3日間で終わってしまいました。その後下げて2,977円で2月を終えました。2月の安値は4日の2,574円でした。

 【2009年3月の予想】

(金相場の流れ)

3月の金相場の流れがどのようになるのかを予測するためには、世界的な株安の流れがどのようになるのか、そしてヘッシバファンドの決算時期の影響がどうなるのかを考えなければなりません。

世界的な株安の流れは、当面続くと考えたほうがいいようです。アメリカ政府や各国の政府が景気対策を打っていますが、その効果がでてくるまで、まだしばらく時間がかかるようです。世界的な株安の流れから、株価が反転に移るまでは金へのマネーの流れは続くと考えられますが、あまり株価が下がりすぎると、また昨年と同じようにヘッジファンドの利益確定売りの流れになると予想しています。それはもう既に始まっているのかもしれません。昨年1,033.9ドルの史上最高値を更新した後、ヘッジファンドの売りによって暴落を始めたのが昨年3月のことでした。3~5月というのは、ファンドの決算時期なので、今回も時期から考えると同じような流れになると考えておいた方がよさそうです。


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2009年04月08日

2009年4月の金相場の予想

 【3月の金市場の流れ】

3月の金価格の流れをドル建価格で振り返ってみます。3月2日に945ドルでスタートし、2月からの下降トレンドが3月中旬まで続き、10日に892.1ドルの安値をつけて上昇トレンドに変わりました。翌11日から上昇を始め20日には967.8ドルの高値をつけましたが、10日間ほどの短期の上昇に終り下旬には、また下降トレンドに変わってしまいました。2月20日に記録した今年の高値1,004.9ドルから100ドル近く下落し、922.6ドルで3月を終えました。3月の高値は20日の967.8ドル、安値は18日の882.7ドルでした。

円建価格は、2,977円でスタートしNY市場の下降トレンドに従って東京の金価格も下降し12日に2,824円の安値をつけました。NY市場と同じように上昇に転じ24日には2,992円の高値まで上昇しましたが、上昇もここまでで終り3,000円の大台を突破することはありませんでした。その後はNYにつれて下降に転じましたが、為替が円安に傾いたこともあり、NYほど下落しない状況が続き、結局2,918円で3月を終えました。

【2009年4月の予想】


(金相場の流れ)

4月の金相場の流れを予測するためには、どうしても考えておかなければならないことが3つあります。それは、GMやクライスラーなど、自動車メーカーの経営破綻の可能性、そしてアメリカ金融機関の資産査定の結果、最後がIMFの金売却です。


金価格が下げる流れを予想していますが、4年サイクルからみるとC波の下降トレンドは、これから本格化することになるようなので、金価格を下げる要因が徐々に出てくると考えています。当面、先ほど説明した3つの要因によって下げる心配はありませんが、これからこれらの要因が複合的に出てくると思います。


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2009年05月15日

2009年5月の金相場の予想

【5月の金市場の流れ】

4月の金相場の流れを振り返ってみます。
4月初めに開催されたロンドン金融サミットで、2010年には2%の経済成長を達成するために、「あらゆる必要な行動」を採ることで一致し総額5兆ドルの財政出動に踏み切ることを決め閉幕しました。この結果、景気や株価に対する楽観的な見方が広がる一方、安全資産としての金が売られるという流れに変わりました。GMやクライスラーなどの経営破綻や銀行の倒産などの不安が払拭されたわけではありませんが、市場は景気回復を織り込む展開に変わってきたようです。また、3日に発表されたアメリカの3月の雇用統計では、失業率が8.5%に上昇し、非農業部門の雇用者数は66万3千人の減少となりました。ロンドンでのG20金融サミット以降、G20各国政府が数十兆円にも上る財政出動を決めたことで、世界的に株価が上昇し、安全への逃避で買われていた金が売られる流れに変わりました。しかし、結果的に、4月は値動きの少ない1ヶ月となり、次の上昇に向けての調整期間だったような気がします。

【2009年5月の予想】


(金相場の流れ)

5月の金相場の流れを予測するために考えておかなければならないことは、4月初めにロンドンで開催されたG20金融サミットによって、G20各国政府が数十兆円にも上る財政出動を決めたことで、世界的に株価が上昇し、安全への逃避で買われていた金が売られる流れに変わったことです。そして、金融危機が回避され景気回復の兆しが見られるようになったことによって、今まで逆相関にあった株価と金価格とが純相関に変わっています。景気回復の兆しが出てきたことと、その反面インフレの懸念も出てきたことで、株価と金価格とが純相関の動きになっていると考えています。その流れがどの程度続くと考えるのかによって、5月の予測が変わります。いつまでも、このような流れが続くわけではありません。そのバランスがどのような形で崩れ始めることになるのでしょうか?私は、やはりGMが鍵になるのではないかと考えています。GMはクライスラーの破綻とは、まったくレベルが違います。


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2009年05月20日

2009年も金は暴落する!

(1) サブプライム・ショック時の暴落状況

2007年8月16日に、株、為替、商品が大暴落しました。いわゆるサブプライム・ショックです。この1ヶ月ほど前の7月11日に開催された「日刊デリバティブ ジャパン創刊3周年記念講演」で、豊島逸夫氏が、この夏にサブプライム問題によってクラッシュが起きる可能性が高いということを語ってくれました。結果から見ると、まさに豊島氏の言った通りになりました。

サブプライムショック時の暴落は、7月25日に暴落の第1幕が始まり、最終の暴落となる8月16日の第3幕まで、3段階で下落したことがわかります。私は、サブプライム不安によるクラッシュは、8月13日から8月末までの間に起きると予想していました。当初の予想通りになりました。ところが、7月25日の第一幕で、それほど下げなかったことから、これは商品にまで波及しないのではないのかと考えていたのですが、最後の最後に、商品価格の下落にまで波及してしまいました。


省略

(2) サブプライム・ショック以降の暴落状況


2007年8月に起きたサブプライム・ショック以降、株価や商品価格の大幅な下落が4回起きています。2007年は11月に、そして2008年は3月、8月の3回です。過去3回の暴落の状況を順に説明していきます。


1.過去の暴落の様子(週足のローソク足チャート)

まず、過去の暴落の状況をローソク足チャートで見てみましょう。

下図は、2007年からの週足チャートです。金価格は、為替の影響を受けないドル建価格の動きを分析しています。したがって、チャートは、補足がない限り、すべてドル建価格の推移です。

省略


(3)暴落の性状

 2007年8月に起きたサブプライム・ショックとそれ以降に起きた暴落の状況を整理すると、以下のようなことが分かりました。


 1.サブプライム・ショックというのは、価格の下落が約5%程度、下落する期間は約3週間の暴落であった。その後に起きた暴落から比べると、たいした暴落ではなかった。

 2.サブプライム・ショック以降の暴落は、価格の下落率が6%、18%、29%と拡大しており、下落の期間も3週間から14週間と長くなる傾向にあります。

 3.価格が暴落する時は、3回に分けて下落し、最後の下げが最も大きい。

省略

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2009年06月15日

どうなる2009年6月の金価格?(6月は、ずっと下降トレンド?)

【5月の金市場の流れ】

5月の金相場の流れを振り返ってみます。
ゴールデンウィーク中の5月4日に、アメリカの大手金融機関のストレステストの結果発表が予定されていたのですが、7日にずれこみました。ゴールデンウィーク期間中に金相場が大きく動くと考えていたのですが、FRBが事前にリークしていたようで、相場の流れが大きく動くことはありませんでした。

4月初めに開催されたロンドン金融サミットで、2010年には2%の経済成長を達成するために、「あらゆる必要な行動」を採ることで一致し総額5兆ドルの財政出動に踏み切ることを決め閉幕しました。この結果、景気や株価に対する楽観的な見方が広がる一方、安全資産としての金が売られるという流れになっていたのですが、金融危機の可能性がなくなったことで、マネーが米ドルから商品、新興国株などへ安全を持求めて逃避する流れに変わりました。そして、市場のテーマも金融危機から、その後遺症へと移行しています。つまり、金融安定化のための大量資金投入によって、あり余ったマネーが通貨増発型のインフレを招くという懸念がジワジワと浸透している段階で、インフレ懸念によって、金価格が上昇し始めました。935ドルが強い上値抵抗線だったのですが、それを突破したことで、一気に960ドル台まで急反騰、そして月末29日には980.4ドルまで上昇して5月を終えました。

【2009年6月の予想】

(金相場の流れ)

6月の金相場の流れを予測するために考えておかなければならないことは、市場のテーマが金融危機から、その後遺症へと移行し、マネーが株や商品に流れたことによって、5月下旬から6月初めにかけて金価格も上昇しました。しかし、6月初めのアメリカの雇用統計の発表によって、アメリカ経済が回復してきた兆候が見られたことで、金利引き上げ予測からアメリカの債券が買われる流れになりました。急激なドル高になっています。この流れが続けば、何の金利も生まない金価格も下げ続けることになります。しかし、それほど簡単な話ではありません。景気回復とインフレ懸念、どちらの流れが優勢になるのか、それによって、これからの流れが決まります。


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2009年09月10日

どうなる2009年7月の金価格?(7月はずっと下降トレンド?)

【6月の金市場の流れ】

6月の金相場の流れを振り返ってみます。

5月末からの上昇トレンドに乗って金価格は1,000ドル目前の992.1ドルまで上昇しましたが、5日に発表されたアメリカの雇用統計で、失業者数が35万人とほぼ半減した数字になったことで、ドルが買われ、為替は一時99円台まで2円以上の急落となりました。金価格も同じように急落し950ドル台まで下げ、一時は30ドル以上も下げる結果となりました。そして、どこからともなく俄かに沸き起こったアメリカの政策金利引き上げ観測によって、ニューヨークの金価格は、ドル高・ユーロ安、原油価格の下落を背景に反落し始めました。これに追随して、東京の金価格も一時3,000円台を割り込み、6月中旬には3,000円台前半での動きになりました。金市場ではアメリカの利上げ観測で、「金利を産まない金の弱み」が意識され、このような流れになったと考えられます。


【2009年7月の予想】

(金相場の流れ)

7月の金相場の流れを予測するために考えておかなければならないことは、雇用の悪化と夏枯れです。7月初めに発表された欧米の雇用統計によって、欧米での雇用情勢が急速に悪化しています。雇用の悪化は、景気の回復を遅らせるだけでなく、さらに悪くする可能性すらあるのです。これによって、ドルもユーロも弱くなり円の独歩高ということにでもなれば、円建の金価格は、さらに下げることになりそうです。

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どうなる2009年8月の金価格?(8月後半から暴落が始まる?)

【7月の金市場の流れ】

7月の金相場の流れを振り返ってみます。

7月2日に発表されたアメリカの雇用統計は、非農業部門の雇用の減少が市場予想の35万人を大きく上回り46万7000人となり、景気回復に期待を寄せていた市場の失望は大きく、NYダウは223ドル安の8,280ドルの安値で引けました。前月比での雇用の減少は18ヵ月連続で戦後最長、失業率は予想を0.1%下回ったものの5月から0.1%上昇し9.5%となりました。注目していた6月の雇用統計は、雇用の改善を期待していた市場に冷や水を浴びせる結果となりました。景気回復への期待が高まっていたのですが、雇用の改善が見られない結果になり、個人消費の好転も期待できないということで、原油価格も急落しました。ドルが買われ、為替は一時99円台まで2円以上の急落となりました。この流れによって、金価格も急落し7月8日には904.8ドルまで下落してしまいました。円建の金価格も6月末の2,900円台前半から急落し、9日に2,709円まで下げました。さらに、為替が円高に振れたことで、14日には5ヶ月ぶりに2,600円台となる2,691円の安値をつけました。これは、アメリカの利上げ観測で、「金利を産まない金の弱み」が意識され、このような流れになったと考えられます。


【2009年8月の予想】

(金相場の流れ)

8月の金相場の流れを予測するために考えておかなければならないことは、金独自の要因と為替、そしてアメリカの景気などの外部要因です。最初に【7月の金市場の流れ】のところで説明したように、7月の金相場は、金独自の新規材料が乏しい中で、為替などの外部要因に左右されやすい状況になっています。8月に予想される金独自の要因は、インドや欧米が金の不需要期に入っていることです。いわゆる"夏枯れ"の時期を迎え、現物の金価格は上値の重い展開が続いています。さらに、金ETFの残高減少が目立っていることです。7月のSPDRゴールド・シェアは、約48トンの減少となりました。


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どうなる2009年9月の金価格?((9月は下降トレンドが続く?)


【8月の金市場の流れ】

8月の金価格の流れをドル建価格で簡単に振り返ってみます。

ドル建金価格は、8月3日に954.5ドルでスタートし7月末の流れを引き継ぎ6日に974.3ドルの高値をつけました。7日に雇用統計が発表されましたが、為替の変動ほど金価格は上がらず下降トレンドに変わりました。第2週にはFOMCとドイツとフランスの4-6月期GDP速報値の発表、第3週には上海発の世界同時株安現象、そして第4週には米消費者信頼感指数の発表とバーナンキFRB議長の再任などのイベントがありましたが、金価格は大きく動くことなく三角保合い(シンメトリック・トライアングル)の状態に入ったまま8月を終えました。8月の安値は17日の世界同時株安現象時につけた931.3ドル、終値は953.5ドルでした。ほとんどが930ドル~960ドルのレンジ内での動きでした。


【2009年9月の予想】

(金相場の流れ)

9月の金相場の流れを予測するために考えておかなければならないことは、9月初めになぜ金価格が急騰したのかということと、これからのアメリカの景気とインドや中国などの金現物の需給です。

9月初めに金価格が急騰した理由とアメリカの景気について、次のように考えています。これまで金の上昇を支えてきたインドや中国などの現物買いと金ETFの需要は低迷しています。商品としての金が買われる状況ではありません。今回の買いの中心はヘッジファンドのようです。これまで景気回復期待で株が買われてきたのですが、雇用の回復が見込めない状況での企業業績の回復では、これから景気が本当に回復するのかどうか疑問です。さらにアメリカの金融機関の倒産が増加している状況では、景気回復を望むことはできないと判断したファンドは、これ以上株や原油などの商品で利益を得る見込みが少ないと考えているようです。そして残ったのが金ということになるのだと思います。ファンドに限らず、今回の景気回復は幻だと考えている人たちが金を買っていると考えられます。


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2009年10月06日

どうなる2009年10月の金価格?((10月後半は大幅な下落?)

【9月の金市場の流れ】

1.金相場の流れ

9月の金相場の流れを振り返ってみます。

金のドル建価格は、9月1日に952ドルでスタートし8月末の流れを引き継ぎ、レーバーデー明けの8日に1000ドルを突破し、週末11日には、1013.7ドルまで高値を更新し、今年2月以来3度目の1,000ドル越えとなりました。そして、そのまま上昇し、17日には年初来最高値となる1,025.8ドルまで上昇しました。この価格は、昨年3月に記録した史上最高値1,033.9ドルに次ぐ高値です。その後、下落に転じ、1,000ドルを割る水準まで下落する場面がありましたが、結局1,009.3ドルと1,000ドルを維持したまま9月を終えました。9月の安値は1日の947.5ドルでした。

なぜ、金価格がこのように上昇しているのでしょう?それは、急激なドル安に原因があるようです。ユーロ/ドルの動きを見るとよく分かります。9月のユーロ/ドルは異常な上昇のしかたをしています。それでは、なぜドル安になっているのかというと、数年前FXをしている投資家の間で円キャリートレードというのが流行りました。世界一金利の安い円を借りて金利の高い通貨で運用し利ざやを稼ぐという取引です。今ドルは円よりも安い金利です。ですから、ドルを売って高金利通貨で運用するドルキャリートレードにマネーが動いています。まだ昔の円キャリートレードほどではありませんが、かなりのボリュームになっているようです。さらに、ドルという通貨に不安を持っている中国やロシアなどの新興国がドルを売って金を買っているという噂もあります。そのような要因からドル建金価格が上昇していると考えています。


【2009年10月の予想】

(金相場の流れ)

10月の金相場の流れを予測するために考えておかなければならないことは、景気と為替の動きです。天井感が出てきた景気がどのように悪化していくのかを見極める必要があります。それに対して、アメリカやG7各国が、どのような景気対策を実行していくのかがポイントになるようです。そして、ドル/ユーロの動きに注目しなければなりません。ドル/ユーロがユーロ高の流れになると、ドル建の金価格はどんどん上昇することになりそうです。


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2009年12月07日

どうなる2009年11月の金価格?((11月は上昇相場?)

金のドル建価格は、1,000ドルを維持したまま9月を終えました。10月に入ると上昇が加速し、6日には昨年記録した史上最高値1,033.9ドルを突破しました。その後連日史上最高値を更新し、14日には1,072ドルまで上昇しました。上昇もここまでだったようで、10月後半は下降トレンドに変わりました。

史上最高値を更新することになった原因はドル安です。急激なドル安になった理由は、10月のレポートで説明していますので省略させていただきます。ドル安の流れの中で金価格が、これほど上昇したのはヘッジファンドが積極的に金を購入したことです。CFTC(米商品先物取引委員会)が発表したNY金市場におけるファンド筋の買い越し枚数が10月13日時点で25万3955枚(重量換算で約790トン)と過去最多記録を更新しました。この数字がどれくらい凄い数字かというと、昨年のリーマンショックが起きる前に史上最高値を記録した時には、20万枚を少し超えたくらいでしかなかったのです。今回の数字は、それを20%以上も上回っています。いかにヘッジファンドが金を買っていたのかがよく分かります。実際、現物買いはほとんどない状況ですから、ファンドだけがここまで買い上げたと言うことになるようです。

ファンドの買いによって1,000ドル/gを超える価格まで金価格を引き上げてきましたが、11月3日のインド中央銀行がIMFが保有する金200トンを平均価格1,045ドルで購入したというニュースによって、1,000ドルという価格がけっして安くないことを公認した格好になり、いわゆる高値慣れという現象になりそうです。


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どうなる2009年12月の金価格?(12月は下落相場?)

 11月の金価格の流れを簡単に振り返ってみます。

11月は1,055.5ドルでスタートし、1ヶ月間上げ続けました。11月3日に昨年3月に記録したこれまでの史上最高値1,072ドルを更新し、それ以来11回も史上最高値の更新が続きました。今から考えても驚くような上げっぷりです。ほとんど調整らしい調整のない上昇でした。11月の高値は27日の1,196.8ドル、安値は2日の1,045ドル、終値は1,182.3ドルでした。

それにしても金の上昇圧力には驚きます。4年サイクルの波1の状況でこの上げっぷりですから、これから波3や波5が進行する頃には、どのような状況になっているのか想像するだけでワクワクしてきます。

(金相場の流れ)

12月の金相場の流れを予測するために考えておかなければならないことは、アメリカの景気と株式市場の動きです。企業業績は底を打ったということになっていますが、11月の雇用統計で失業率が10.2%から10%に改善したといっても、まだ本格的な回復という状況ではありません。今後、さらに雇用が回復してこなければ、景気の2番底という事態が現実味を帯びてきます。日本でも状況は同じです。年末の資金需要に合わせて、日銀は10兆円の量的緩和に踏みきりました。さらに、政府は第2次補正予算を編成し、景気対策として4兆円もの財政出動をするようです。アメリカも同じ様なことを考えているようです。これによって、景気の2番底が回避されるかどうかによって、金相場の動きも違ってくると考えています。


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