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どうなる2009年の金相場

 2009年の金相場の予想をしてみようと思います。
その前に2008年がどのような年であったのかを簡単に振り返ってみます。昨年は、100年に一度あるかないかの経済危機だと言われたアメリカ発の金融不安が高まった年でした。この金融不安は2007年8月に起きたサブプライム・ショックが発端でした。低所得者向け住宅ローンを証券化したデリバティブ商品が原因の金融不安は、マネー経済から実体経済にまで影響を及ぼし、アメリカの自動車業界が壊滅状態になろうとしています。世界をリードしてきたアメリカの経済も今では世界に不況を撒き散らす存在になってしまいました。その影響は、ヨーロッパ、アジアなど全世界に及んでいます。日本でも、2007年度はⅠ兆円以上の利益を出していたトヨタ自動車でさえも、2008年度は1,500億円の赤字になると予想しています。そのせいで、年末には非正規社員が大量に解雇され、社会問題にまで発展しています。

 2009年の金相場の流れを予測するためには、昨年からの経済の流れと金価格が上昇してきた要因の変化を考えなければなりません。まず、経済状況ですが、2009年は2008年の流れを受けて間違いなく不況に入っていきます。リストラや企業の破綻などが相次ぐことになります。そうした状況下で個人が金を買う余力があるのか?と考えると、これからの経済状況を考えると金にとってはアゲンストの風になるようです。それでは、これまで金の価格が上昇してきた要因について考えてみます。金価格が上昇してきた大きな要因は、原油高とインフレ懸念、そして金融不安、地政学的リスクなどです。原油価格は一時135ドルを超えていましたが、今では50ドルを割って半値以下まで下落し3年半ぶりの安値になっています。原油価格だけでなく穀物などの価格も落ち着いています。当面、インフレの懸念はないようです。むしろ、景気悪化によって、物が売れない状況になりつつあります。これからデフレの可能性が強いようです。中東の政情不安、バキスタンを中心とするイスラム過激派のテロも、さらに深刻化しています。サブプライム問題をきっかけに世界中に拡大した金融不安は、まだこれからが本番です。こう見てくると、景気が悪化すること以外、これまで金価格が上昇してきた要因は何一つ変わっていないことになります。アメリカの景気減速によって、一時的に金が買われる流れが停滞することになるかもしれませんが、基本的な流れはまったく変わっていません。ですから、マネーの流れは経済の停滞期にジワジワと変わっていくと思っています。そして、ある臨界点に達した時に、爆発的に金が買われ始めるのではないかと考えています。

 それでは、2009年の金相場は、どのようになるのでしょうか?景気の悪化は10月頃まで続き、10月半ばくらいから回復に向かうと予想しています。長引くと年内いっぱいかかるかもしれません。金価格は、昨年末からの上昇の流れが3月半ばくらいまで続き、そこから10月まで下降していき、景気回復にあわせるかのように上昇モードに入っていくと予想しています。3月半ばか12月に今年の高値を記録し、10月に安値になると考えています。価格は、640ドル~1,000ドル、円建価格は2,000円~3,000円ぐらいだと思っています。円建価格は為替の影響で大きく変わることになりそうです。

この記事のカテゴリーは「2009年の金相場の予想」です。
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