【7月の金市場の流れ】
7月の金相場の流れを振り返ってみます。
7月2日に発表されたアメリカの雇用統計は、非農業部門の雇用の減少が市場予想の35万人を大きく上回り46万7000人となり、景気回復に期待を寄せていた市場の失望は大きく、NYダウは223ドル安の8,280ドルの安値で引けました。前月比での雇用の減少は18ヵ月連続で戦後最長、失業率は予想を0.1%下回ったものの5月から0.1%上昇し9.5%となりました。注目していた6月の雇用統計は、雇用の改善を期待していた市場に冷や水を浴びせる結果となりました。景気回復への期待が高まっていたのですが、雇用の改善が見られない結果になり、個人消費の好転も期待できないということで、原油価格も急落しました。ドルが買われ、為替は一時99円台まで2円以上の急落となりました。この流れによって、金価格も急落し7月8日には904.8ドルまで下落してしまいました。円建の金価格も6月末の2,900円台前半から急落し、9日に2,709円まで下げました。さらに、為替が円高に振れたことで、14日には5ヶ月ぶりに2,600円台となる2,691円の安値をつけました。これは、アメリカの利上げ観測で、「金利を産まない金の弱み」が意識され、このような流れになったと考えられます。
【2009年8月の予想】
(金相場の流れ)
8月の金相場の流れを予測するために考えておかなければならないことは、金独自の要因と為替、そしてアメリカの景気などの外部要因です。最初に【7月の金市場の流れ】のところで説明したように、7月の金相場は、金独自の新規材料が乏しい中で、為替などの外部要因に左右されやすい状況になっています。8月に予想される金独自の要因は、インドや欧米が金の不需要期に入っていることです。いわゆる"夏枯れ"の時期を迎え、現物の金価格は上値の重い展開が続いています。さらに、金ETFの残高減少が目立っていることです。7月のSPDRゴールド・シェアは、約48トンの減少となりました。
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