【8月の金市場の流れ】
8月の金価格の流れをドル建価格で簡単に振り返ってみます。
ドル建金価格は、8月3日に954.5ドルでスタートし7月末の流れを引き継ぎ6日に974.3ドルの高値をつけました。7日に雇用統計が発表されましたが、為替の変動ほど金価格は上がらず下降トレンドに変わりました。第2週にはFOMCとドイツとフランスの4-6月期GDP速報値の発表、第3週には上海発の世界同時株安現象、そして第4週には米消費者信頼感指数の発表とバーナンキFRB議長の再任などのイベントがありましたが、金価格は大きく動くことなく三角保合い(シンメトリック・トライアングル)の状態に入ったまま8月を終えました。8月の安値は17日の世界同時株安現象時につけた931.3ドル、終値は953.5ドルでした。ほとんどが930ドル~960ドルのレンジ内での動きでした。
【2009年9月の予想】
(金相場の流れ)
9月の金相場の流れを予測するために考えておかなければならないことは、9月初めになぜ金価格が急騰したのかということと、これからのアメリカの景気とインドや中国などの金現物の需給です。
9月初めに金価格が急騰した理由とアメリカの景気について、次のように考えています。これまで金の上昇を支えてきたインドや中国などの現物買いと金ETFの需要は低迷しています。商品としての金が買われる状況ではありません。今回の買いの中心はヘッジファンドのようです。これまで景気回復期待で株が買われてきたのですが、雇用の回復が見込めない状況での企業業績の回復では、これから景気が本当に回復するのかどうか疑問です。さらにアメリカの金融機関の倒産が増加している状況では、景気回復を望むことはできないと判断したファンドは、これ以上株や原油などの商品で利益を得る見込みが少ないと考えているようです。そして残ったのが金ということになるのだと思います。ファンドに限らず、今回の景気回復は幻だと考えている人たちが金を買っていると考えられます。
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