我々のような一般の投資家は、東京工業品取引所の会員になっている会社を通じてしか金の先物取引をすることができません。しかし、東京工業品取引所の会員の会社でなくても、金の取引ができることになりました。それが金CFDなのです。CFDのしくみについては先ほど説明したように、金そのものを取り扱うわけではありませんが、金の現物取引と同じように金投資をすることができるのです。このような会社が増えてくると、わざわざ先物取引をする必要がなくなってしまいます。
FX取引が出てきた時のことを考えてみましょう。FXの取引が盛んになったことで、証券会社の勢力図が大きく変わりました。また、FXができる会社には、証券会社、先物取引会社、銀行など様々な会社があります。FXだけで見ると、証券、銀行、先物取引などの業界の境がなくなったように感じます。今後、CFDの普及で、FXが普及し始めた時と同じようなことが起きそうです。さらに混沌とした状況になるのではないかと考えています。
もう少し具体的に言うと、先物取引会社がCFDを扱い始めたり、FXを主体にしている会社が商品のCFDを始めたりすることになりそうです。CFDを始める銀行も出てくると思います。FXが個人投資家の間で急速に広まったように、CFDも個人投資家の間で一気に広まる可能性があると考えています。なぜかというと、FXに慣れ親しんだ投資家であれば、すぐにCFDを始めることができるからです。FXもCFDも当然24時間取引できるのですから、わざわざ先物取引をするために面倒なルールを覚える必要もありません。ルールが簡単で明確、しかもレバレッジが高いのですから、先物取引が低調になるのは当たり前です。但し、これは個人投資家だけに限った話です。
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