金のドル建価格は、1,000ドルを維持したまま9月を終えました。10月に入ると上昇が加速し、6日には昨年記録した史上最高値1,033.9ドルを突破しました。その後連日史上最高値を更新し、14日には1,072ドルまで上昇しました。上昇もここまでだったようで、10月後半は下降トレンドに変わりました。
史上最高値を更新することになった原因はドル安です。急激なドル安になった理由は、10月のレポートで説明していますので省略させていただきます。ドル安の流れの中で金価格が、これほど上昇したのはヘッジファンドが積極的に金を購入したことです。CFTC(米商品先物取引委員会)が発表したNY金市場におけるファンド筋の買い越し枚数が10月13日時点で25万3955枚(重量換算で約790トン)と過去最多記録を更新しました。この数字がどれくらい凄い数字かというと、昨年のリーマンショックが起きる前に史上最高値を記録した時には、20万枚を少し超えたくらいでしかなかったのです。今回の数字は、それを20%以上も上回っています。いかにヘッジファンドが金を買っていたのかがよく分かります。実際、現物買いはほとんどない状況ですから、ファンドだけがここまで買い上げたと言うことになるようです。
ファンドの買いによって1,000ドル/gを超える価格まで金価格を引き上げてきましたが、11月3日のインド中央銀行がIMFが保有する金200トンを平均価格1,045ドルで購入したというニュースによって、1,000ドルという価格がけっして安くないことを公認した格好になり、いわゆる高値慣れという現象になりそうです。
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